途中で自分が「ここはもうちょっと
こうがいいんじゃないか」と
思っていろいろ提案したものも
あるのですが、結局最初いただいた
プランに行き着いちゃうんですよね。
ということは徹底的に考え抜いて
プランを作ってくれたんだと
思います。
Q1:家づくりをすることになったきっかけを教えてください
Sさん:見ていただいた通りバイクが趣味なんですが、以前は川崎の賃貸物件に住んでいて、バイクもその賃貸物件の駐輪場に停めてました。駐輪場に停めてると心配なので、漠然と「バイクのガレージ付きの賃貸物件ってないのかな」と探してみたところやっぱりなくて。それで家から歩いてちょっとのところにバイクを預けられるコンテナを見つけて利用してたのですが、月の利用料も結構かかるし、家から歩いて5分くらいの場所だったのでだんだんその生活が煩わくなったんです。
それで「1人用の家を建てるといいのではないか」と思い立ったのがきっかけです。
Q2:それから工務店などを探し始めたかんじですか? Sさん:そうですね。「1階はバイクが入れられるスペースで2階は部屋一つだけ」という要望だけ持って、まずはそういった家を請け負ってくれるのかをハウスメーカー、工務店、設計事務所さんに直接話しを聞きに行きました。やっぱり想定してた通り、あんまり乗り気じゃない会社さんが多かったです。施工例を持ってる会社さんもなかったので、資料やノウハウとして紹介できるものもなかったからだと思いますが。とある設計士事務所さんだけ「ああ面白そうですね」と言ってくれる方はいたのですが、やっぱり予算面で折り合いがつきませんでした。
Q3:どういう経緯でワイズを知りましたか? Sさん:山登りも趣味なのとバイク乗りには気持ちのいい道も多いので、ロケーションとして相模原か秦野で土地を探してました。はっきりとは覚えてませんが、エリア内というのと「自然素材」でWeb検索した時にワイズさんのことを知ったのだと思います。その時期は並行して他の会社さんでもプランをお願いしてたと思うのですが、まずワイズさんのあのモデルハウスに入った時に他の会社との違いを感じました。
Q4:どんなところが違ってましたか?
Sさん:モデルハウスってその会社の顔なので、他社さんだと張り切って作り込んでるのですが、ワイズさんの場合は「ただそこにいい家が建っている」というモデルハウスだったんですよね。他社さんのモデルハウスでは「ここで住むにはしんどいなぁ」と感じてたのですが、ワイズさんのモデルハウスは住むイメージが湧きやすかったというか。実際に家を建てて住み始めた時の見た目ではなくて「住んで5年ほど建った時にも住みやすそうだな」と感じました。
要するに入った時に「いい家というのはこういう家だな」と思ったわけです。社長の磯崎さんが経年変化して劣化した部分を隠すのではなく、家や素材の本質的な部分がよくわかっていて、それを正直に伝えてくれる姿勢に共感しました。
Q5:なるほど。他社からもプランをもらって比較検討されたと思うのですが、
最終的になぜワイズで建てようと思ったのでしょうか。
Sさん:他社と比べて「ああ、ここはちゃんとこの人が建てた家だ」とワイズさんのモデルハウスで感じたことも大きいですが、プランについても一番違和感がないのがワイズさんでした。「壁はない方がいい」「自由度を持たせたいので、後から壁を作れるなどの可変性がほしい」と思ってはいたのですが、具体的にそれを伝えていないのにこちらのイメージ通りにプランが出てきました。「ああこれじゃん」と思ってすぐにお願いしました。その時のプランのまま建てたかんじです。途中で自分が「ここはもうちょっとこうがいいんじゃないか」と思っていろいろ提案したものもあるのですが、結局最初いただいたプランに行き着いちゃうんですよね。ということは徹底的に考え抜いてプランを作ってくれたんだと思います。
Q6:バイクを入れる1階のこの土間スペースにキッチンとカウンターがあるというのがすごく新鮮なんですが(笑)。
湿気も溜まらなさそうでいいですね。
Sさん:(笑)。料理を作って、部屋に持っていって、食べて、後片付けをして、部屋に戻る、というのがすごく煩わしくて。なのでここで料理を作ってパーっと食べて片付けて部屋に戻る、という導線にしたかったんですよね。1階と2階のモードをはっきり分けたくて。
Q7:このカウンターもカッコいいですね。ワイズに造作してもらったんですか? Sさん:いや、これ自分で造ったんですよ。
Q8:造ったんですか?すごい綺麗にできてますね。 Sさん:ありがとうございます。市販のカウンターでイメージに合うものがないので、造るしかないなと。ワイズさんに造作をお願いしても良かったのですが、昔からDIYが好きなので造っちゃたんです。
Q9:いや~、これはプロ級の仕上がりだと思います。土間に入ってすぐの、この縁側のような廊下と洗面スペースも懐かしいのに新しい感じがしていいです。 Sさん:開けてるし、壁は漆喰で廊下も無垢床を使っていて気持ちいい空間になったと思います。トイレが特に気に入ってるんですが、光が壁の漆喰にうまく吸収されて、朝トイレに入ると空間のやわらかい光が気持ちいいんですよね。このあたりの窓の配置もそうですが、ワイズさんは住み手の暮らし方をイメージしながらちゃんと設計してくれてると思います。
Q10:バスタブはなくてシャワーだけなんですね。 Sさん:家で浴槽に浸かったことないんですよね。山登りをするので温泉に行くのは好きなんですが。家では入らないのでスペースを有効に使いたいなと思ったんです。
Q11:2階もものすごくシンプルな空間で、モノもほとんどないですね。 Sさん:そうですね。物欲もないですし、捨てるのも嫌なのでモノを増やすことはほとんどしません。モノを最低限にすれば必然的に置く場所が決まるので考えなくてもいいですしね。
Q12:たしかに。空間デザイン的にもモノがない方がいいデザインはできますよね。天井の素材もいいですね。 Sさん:シナベニヤという素材なんですがワイズさんがセレクトしてくれました。「床と天井を木にすると漆喰の壁が結構映えますよね」と勧めてくれて。
Q13:「箱根本箱」という旅館があるんですが、結構好きなんですがそこの部屋の雰囲気を想いだしました。 Sさん:ああ、「箱根本箱」知ってます。そういえばシナベニヤを多く使ってましたね。簡素でいいですよね。視覚的にも気持ちが良くて疲れません。2階スペースも1階からの導線も自分の思い描いた通りなので、何の違和感もなく過ごせてますね。
Q14:椅子も屋外用チェアですよねこれ。 Sさん:(笑)。そうですね。ソファを買おうと思ったのですが、モノ一つ買うのにすごく悩んじゃうんですよね。捨てる時のことをどうしても考えてしまうので。
Q15:こまでシンプルでユニークな家は滅多に見ないのでいろいろ見てると面白いですね。
ワイズで家づくりをするならどんな方が向いてると思いますか?
Sさん:家づくりって一生に一回のことなので「あれも入れたいこれも入れたい」と、たくさん叶えたいことが出てくると思うんですよね。ハウスメーカーだと予算を含めて単に「それはできる・できない」の判断をするだけだと思うのですが、ワイズさんはその施主が絶対に外せないものを会話の中で抑え、優先順位をつけてプランを進めてくれると思います。それで予算やスペースが余れば、次の叶えたいことをプランに含めていく、という整理をしながら家づくりができるはずです。家づくりのプロとして持ってるデザインの引き出しやノウハウが豊富なので、家づくりに対して明確なイメージを持ってる方でも、漠然としてる方でも、どちらでもワイズさんならうまく誘導してくれると思います。なので、ワイズさんなら誰にでもおすすめしちゃいますね。あとは簡単に言えば「ハウスメーカーに相談してみたけどなんか違うんだよなぁ」と思ってる人にはおすすめします。
Q16:住み心地はいかがですか? Sさん:すごく良く眠れるようになりました。空間的に広いので快適だというのもあるとは思いますが、やはり導線がスムーズなのでストレスがないんだと思います。家に帰ってきて導線がスムーズなのですぐ眠たくなるというか。バイクも家にあるので安心だというのもありますが。帰ってきてここでご飯を食べて、お酒を飲みながらバイクを見ながらボーッとしたりしながら寛いでます。肩肘張らない、自分らしい家づくりができたことに満足してます。
取材・文章/服部雄一事務所