私たちの言葉の端々にあることを、
いちいち伝えなくても
拾ってくれるかんじが
「さすがプロだな」と思いました。
Q1:家づくりをすることになったきっかけを教えてください
奥様:このエリアに住み始める前、横浜から転勤して仙台に住んでいたんです。仙台では山や海などの自然が近くにあって居心地良い場所に住んでいました。3年前に神奈川に戻ってきたのですが、仙台の時と同じように山と海が近くにある場所はないかな、と思って住む場所を探しました。私がダイビングをしてるんですが、ダイビングをしている小田原が近くて山もあって尚且つアクセスのいいエリアを探していたところ、丹沢の山が見える秦野のこのエリアが綺麗で良かったので「このあたりに住もうか」という話になりました。
アパートに住んでいたのですが、住みやすいし転勤もなくなったので、このエリアで家を建てて落ち着こうと思ったのが家づくりを考え始めたきっかけです。
Q2:家づくりをしようと決めてから、どんな会社に相談しましたか?
ご主人:最初は展示場に行ってハウスメーカーに相談してました。ただ、値段も高いしいい加減なことを言ってくるので「これはないな」と。いいことばかりしか言わない印象で。
奥様:間取りもしっくりこないし、紹介してくれる土地も希望と全然違うし。あとはこの素材じゃ耐久的に何十年も持たないはずなのに、「30年メンテナンスフリーで大丈夫です」とか。「いや~。もう家づくりするのやめようか」ってテンションにもなっていたんですが「とりあえずハウスメーカーはやめて工務店にしよう」と考えを切り替えた時に「あ、そういえばウチの近くにモデルハウスあるじゃん」と思い出したのがワイズさんだったんです。それでホームページを見たら、すごい素敵な家を建ててたのでワイズさんに相談することにしたんです。
ご主人:自分たちの求めている性能の家は「HEAT20 G2」レベルの断熱性能を持った家だったんですが、ハウスメーカーでは無理でした。ところがワイズさんのホームページを見たら、それができそうなかんじもしました。
Q3:ワイズの施工例を見て「素敵な家」と仰ってましたが、どのあたりを見てそう思いましたか?
奥様:ハウスメーカーだと、その会社が建てたい「画一的な家」が多いと思うのですが、ワイズさんは施主の好みをうまく取り入れて良い家づくりをしてると感じました。無垢の素材の家もいいなと改めて感じたりもしました。
ご主人:造作洗面も気に入ったんでしょ?
奥様:そうそう、洗面のデザインがすごい素敵で。
Q4:なるほど。それでワイズに相談した時のことを伺いたいのですが。 奥様:ハウスメーカーの時は、土地とセットで建物の提案を受けてたので、その感覚でワイズさんにも行ったのですが「土地がないと」と言われまして。「そうだよね、土地ないと話できないよね」と(笑)。そこからまず土地を探し始めました。でも土地の探し方もわからないので「そういうのって相談できます?」とワイズさんに聞いたら「いいですよ」と言ってくれて、ワイズさんの知り合いの不動産屋さんが土地を探してくれました。
Q5:これからの時代、自宅に畑があるのは大事ですよね(笑)。
それでプランはどう決めていきましたか?まずワイズには何を伝えたでしょうか?
ご主人:まず「要望をまとめてください」と言われて、A4のルーズリーフにいっぱい希望を書きました。で、それを渡したら「はい。では一ヶ月後来てください」と言われ、一ヶ月後に伺ったらちゃんとしたプランになっていました。
奥様:あれすごかったよね。性能面については主人にまかせ、デザインの要望としては猫と暮らせて、ムダなスペースがなく、猫が脱走しない・・・とか
Q6:ああ~、猫が脱走しない、という要望を出したんですね。
ご主人:そう、ドアの配置を考えてもらったりとか。なのでドアが多い家なんですよね。
奥様:あとは猫のトイレがすぐ片付けられるとか。
Q7:そういう細かい要望をルーズリーフに書いたわけですね。
奥様:そうですね、とにかくワーッと書いて、あとは雑誌の切り抜きをたくさん貼ったりとか。あれ、ワイズさん大変だっただろうね。
ご主人:まぁ、雰囲気を伝えるための切り抜きだったので、結果その切り抜きについては全然採用されてないんですが(笑)。でも書いた要望に関しては全部叶えられてました。
奥様:図面をパッと見た時に主人と「めちゃくちゃいいよね」となって、ワイズさんにお願いすることにしました。
Q8:すごくシンプルでコンパクトで住みやすそうな家ですよね。 奥様:そうですね。もう夫婦2人と猫だけなので、生活は一階でほとんど済むような間取りです。とにかく暮らしやすくて、手入れしやすくて、居心地いい家を求めてました。
Q9:手入れしやすい、ですか。
奥様:そう、もうお掃除が楽。収納もすごく多いので、その中にぎゅっと入れちゃえば散らからないし、床も全部フラットになるようにプランされてるので、お掃除ロボがあればずっと綺麗にしておけます。
ご主人:扉のサッシ部分もなくして、全部フラットにしたので。
Q10:プランが決まってからは、素材や細かいデザインはどのように決めていきましたか?
奥様:このキャットウォークに関しては、ワイズさんの方から「こういうのどう?」という提案がありました。「こういうかんじにしたら下から見えるんじゃない?」と下から猫の肉球が見えるように歩く板を透明にしてます。
ご主人:無垢床と壁の珪藻土もワイズさんからの提案でしたね。担当してくれたワイズの磯崎さんの家が猫も犬もいるらしいんですが、実際にその素材で暮らしてるから「暮らしやすいよ」と提案してくれました。
奥様:体験談を通しておすすめしてくれたんですが「この素材なら猫が滑らないから」とか、「吐いちゃったりしても染み込まないからいいよ」とか、「珪藻土は臭いが抜けやすいよ」とか。
ご主人:猫とか犬がお好きみたいだから、そういう体験談があるとすごくわかりやすいですね。
Q11:あとこだわった部分はありますか?
ご主人:色はとにかくシンプルにしたいと伝えました。何か色を入れると、絶対に飽きてしまうし。ずっと住めるように、とにかく派手なことはしたくないとお伝えしました。あとはもう性能ですね。断熱材、窓の形式・メーカーとか。ハウスメーカーだと「これ使いたいんですが」と伝えたら「いえ、使えません」と速攻断られた窓なんですがワイズさんでは採用できました。
ホームページの「素材について」のページに掲載されている窓です。「樹脂サッシ」という両面樹脂のサッシ窓ですが、断熱性能的にはアルミのサッシよりも性能が高いものです。ハウスメーカーはとにかくできないことだらけでしたね。お金を積めばできたのかもしれないけど、そんな話だと困っちゃいますよね。
あとは外壁は手入れがいらず長持ちするのでガルバリウムにしました。見た目も耐久性もいいですし。あとは部屋の中に関してはドアを天井まである「ハイドア」にしました。見た目がスッキリするのでそこはこだわりました。空間が広く見えるようにしたかったので。
Q12:見た目スッキリで空間も広く、シンプルで無駄がなくて、性能面でも研ぎ澄まされた家にできたかんじですね。
奥様:そうですね。あとはワイズさんは、とにかくいろいろ話しやすいのがよかったです。私たちが思ってることを言いたい放題言うんですが、鼻っから「できない」と言うのではなく、一度それを全部受け止めた上で、できることとできないことを選り分けて提案してくれました。私たちが好きなことを言いたい放題言ってたのでワイズさん困ってただろうな・・・と思うんですが(笑)。でもそんな表情は少しもせず進めてくれました。私たちの言葉の端々にあることを、いちいち伝えなくても拾ってくれるんですよね。それもすごく助かりました。打ち合わせが楽しかった。
ご主人:そうね。その拾ってくれるかんじが「さすがプロだな」と感じました。
奥様:家を建てるのって、すごくめんどくさいことが多いと思うんですが、ワイズさんに行けばいろいろ教えてくれるのでそういうのも段々苦でなくなる。「今日も楽しかったね」って主人と話をしながら「これ楽しい~」って思ってる間に家が建ちました(笑)。
ご主人:家建てるのってめちゃくちゃめんどくさいですけど、まぁそれなりに楽しかったですよ。
奥様:まぁ私たちがざっくりと「シンプルで無駄がなくて性能のいい家」という要望しか持っていなかったので、「壁の色を何にする」「ドアの取手のデザインをどうする」などの細かい部分に対してめんどくさいと思ってただけなんですけど(笑)。
ご主人:まぁ、結局は楽しかったんですけどね。
Q13:住み心地や満足度はいかがでしょう?
ご主人:いや~めちゃくちゃ住み心地いいですよ。
奥様:性能面での快適さもいいですけど、テキトーに生きてても散らからないかんじがいいです(笑)。収納も多くウォークインクローゼットも作っていただいたので、そこで着替えなども全部できるので。
ご主人:寛いでるスペースがいつも綺麗っていうのはこうも快適なのね、と。基本的にはほとんどこのリビングスペースで生活してますからね。
Q14:ほとんどモノが何にもないリビングですよね。
ご主人:そう、もっとモノを減らしたい。
奥様:「この家いつ来ても何にもない」みたいなのがいちばん理想です。
ご主人:この空気清浄機とかもね、どうしよっかな・・・と時々思うんですけど、でもあんまり減らし過ぎも良くないなと最近思ったりはしてます(笑)。
取材・文章/服部雄一事務所